従来のインフルエンザ検査は、綿棒を使って鼻の粘膜をぐりぐりとこすって採取していたため、かなりの痛みを伴うものでした。そのため、検査にもかかわらず「もうあの病院に行きたくない」と思われる方もいらっしゃったことでしょう。そこで現在は、お子さまには鼻かみ用の検査キットを用い、「綿棒を鼻に入れない検査」を実現しております。 鼻をかめない小さなお子さまでも、吸引管を使って奥の方の鼻汁を採取しますので、痛みを大幅に抑えながら高い精度で診断することができます。実際に検査を受けられた患者さまから、たくさんの喜びの声をいただいております。
インフルエンザの患者さまへは、基本的に「イナビル」「タミフル」「リレンザ」というお薬を処方します。現在のところ、ほとんどの患者さまに2013年に発売された新薬であるイナビルを使っています。この薬は吸入粉末型のお薬で、一度吸入すれば、その後くりかえし服用する必要のない画期的なものです。効き目も良いことから、引き続きこのお薬での治療を行いたいと考えております。点滴による治療は、感染拡大のリスクに配慮し、今のところ実施しておりません。